夏を経て、自分の前から去ったアミティエを捜す決意をした白羽蘇芳。
彼女はアミティエ―― 匂坂マユリが消えた謎にあと一歩というところまで迫っていた。
「ニカイアの会の会長を引き継ぐなら、君が求める鍵を与えよう」
ニカイアの会の長である八代譲葉は、失った恋人の影を求める後輩へとそう告げた。
真意を知りつつも学院の謎を知る八代譲葉は、彼女に困難な要求を突きつけ諦めさせようと考えたのだ。
だが、真実を求め奔走する少女を見詰める八代譲葉も、明かしてはならない秘密を抱えていた――。
秋日の聖アングレカム学院で起こる不可思議な事件の数々。
幼なじみとの祝福されぬ慕情、向けられる恋心、さまざまな恋の糸が織りなし交錯する。
複雑に絡み合った真実と恋の物語が動き始める――。
|
八代 譲葉 (やつしろ ゆずりは) CV:瑞沢渓
- 趣味:スポーツ観戦、写真 部活動:合唱部、料理部
花言葉(ユズリハ):若返り、世代交代、譲渡
エキセントリックで行動的。
言動や行動が芝居がかっているが、それは意図して行っているもの。
憎めず頼りになる人柄で、ニカイアの会の会長として学院生に全幅の信頼を置かれている。
夏月に前を向くと決めた 白羽蘇芳 を好ましいと思いつつも、
学院の謎に迫ることで彼女に害が及ばないかを危惧している。
蘇芳に学院の謎を教えてほしいと請われた譲葉は、一つの難題を突きつけるも――
|
|
|
|
小御門 ネリネ (こみかど ねりね) CV:西口有香
- 趣味:怪談話収集、食べ歩き(スイーツは底なし) 部活動:合唱部
花言葉(ネリネ):華やか、また会う日を楽しみに、幸せな思い出、輝き、忍耐、箱入り娘
敬虔なカトリック教徒であり善良で温和な好人物。
現実離れした美しさから周囲に距離を取られてしまっているが、
本人は常に誰かと触れ合っていたい、お喋りをしていたいと思っている。
ニカイアの会の副会長として、会の者たちからは慕われており、
神出鬼没な八代譲葉の代わりに実務をこなすことが多い。
親友が何かを悩み抱えていることを察してはいるが、今は見守ろうと決めている。
|
|
|
|
沙沙貴 苺 (ささき いちご) CV:長妻樹里
- 趣味:流行り物とカエルの置物集め 部活動:料理部
花言葉(苺):尊敬と愛
好奇心旺盛なトラブルメーカー。
夏を経て学院の校風に馴染みつつあるものの、トリックスター的な立ち位置は健在。
考えなしに行動する軽率さはなくなったが、交友関係の広さから様々な噂が耳に入り、
不思議な話などは怪奇憚好きな友人と一緒に調べることも。
妹の林檎とは何でも話せる仲の良い姉妹だが、最近は口にできないことがある様子。
|
|
|
|
沙沙貴 林檎 (ささき りんご) CV:長妻樹里
- 趣味:読書、怪談話 部活動:料理部
花言葉(林檎):名声、選択、評判、選ばれた恋
怠け者気質のおっとり娘。
自分から率先して動くことはないが、姉の苺や怪談話が絡むと能動的な一面を見せる。
一人でいることを好むが、書痴仲間の 白羽蘇芳 や 八重垣えりか と語らう機会が多くなっている。
近頃の姉の変化に気付き、彼女もリアクションを起こそうとするが……。
|
|
|
|
白羽 蘇芳 (しらはね すおう) CV:名塚佳織
- 趣味:文学、音楽、映画鑑賞 部活動:料理部
花言葉(花蘇芳):高貴、質素、不信仰、裏切り、疑惑、豊かな生涯、目覚め
無口で心配性で小心者。
夏月にとある示唆を受けたことで、能動的になろうと己を鼓舞している。
失った恋人から自分に向けての “印” を探し当て、謎を知る譲葉へと問いただす。
そして譲葉から提示された難題に、真っ向から受けて立とうと奮起することに。
|
|
|
|
花菱 立花 (はなびし りっか) CV:明島ゆうり
- 趣味:紅茶の茶葉集め 部活動:合唱部
花言葉(ハナビシソウ):私の希望を叶えてください、私を拒絶しないで
生真面目で面倒見の良い穏やかな性格。
クラス委員長であり、常に相手の側に立つ姿勢から学院性・教諭からも信頼を得ている。
アミティエである白羽蘇芳が夏を経て変わったことを感じており、
彼女の意思を第一に優先しようと決めている。
|
|
|
|
八重垣 えりか (やえがき えりか) CV:佐倉綾音
- 趣味:読書、ベースボール観戦、人の弱み探し
花言葉(エリカ):孤独、謙遜、休息、心地好い言葉、博愛
人嫌いの変わり者。
男性的な喋り方をして、明確に他人と境界線を作っているが、
朗読会・バレエ発表会を経て クラスの皆から認められ、好意を持たれ始めている。
アミティエ・考崎千鳥が読書に目覚め、感想を言い合えるようになったことを密かに嬉しく思っている。
一方で、書痴仲間である白羽蘇芳が大きな懊悩を抱えていることに気付き、手を貸せないかと悩んでいる。
|
|
|
|
考崎 千鳥 (たかさき ちどり) CV:洲崎綾
- 趣味:クラシックバレエ、ボイスレッスン
花言葉(紅千鳥):なんて愛らしい、気品、高潔、忠義
芸術家肌の変わり者。
感情を滅多に出さず、話す際に瞳を細め見つめる癖から一時期は怖がられていたが、
バレエ発表会を経てクラスの皆から受け入れられつつある。
転入前にバレエ・劇を中心とした芸能活動を行っており、
請われればクラスメイトへクラシックバレエの指導をすることも。
夏月を経て八重垣えりかと結ばれたが、
彼女が白羽蘇芳へと心を砕いていることに不安を感じている。
|
|
|
|
ダリア=バスキア CV:高城みつ
- 趣味:ガーデニング
花言葉(ダリア):移り気、華麗、優雅、威厳、不安定
聖アングレカム学院教師 兼 シスター。
優しく包容力のある振る舞いから学院生たちから姉のように慕われている。
クラシックバレエ、語学、弦楽器などに秀で、教職員からの信頼も厚い。
夏月を経て、介助を行っていた八重垣えりか が手を離れたことに寂しさを感じている。
|
|
|